福井県中学校長会は、県下中学校間の緊密な連携の下、中学校教育の振興・発展を図ると共に、様々な教育上の諸課題に対し長・短期的な視点から研究討議を行い、その解決を図ることを目的にしています。また、「教育に関する大綱」および「教育振興基本計画」に沿い、“一人一人の個性が輝く、ふくいの未来を担う人づくり”という基本理念の下、人間尊重の精神に徹し、更には研究大会等を通して校長力・人間力の向上を目指します。
　今日は社会環境の変化が激しく、先の見通しが予測困難な時代です。「第4期教育振興基本計画」では、すべての子供たちの可能性を引き出す、個別最適な学びと、協働的な学びの一体的な充実を図り、主体的・対話的で深い学びの実現に向けた取組をさらに進化させ、教育の質を向上させることが求められています。
　3年以上続いたコロナは5類に移行され、学校は教育活動の幅が広がりました。教育目標を具現化していくチャンスでもあり、新しい時代に向けた学校運営を推進していくときでもあります。しかしながら、学校には多様化・深刻化する児童生徒の課題の対応、教員不足の解消や働き方改革、部活動の地域移行など課題が山積しています。校長は今、難しい学校経営を迫られていること、更には自ら資質向上に取り組み、力量向上を図ることの必要性を強く感じます。
　このような時だからこそ、私たち校長は学校教育の責任者として、しっかりとした教育理念と使命感、ビジョンを持ち、リーダーシップを発揮していかなくてはなりません。県中学校校長会は縦と横の連携を密にし、知恵を出し合い、情報を共有し合って、組織として常に真摯な姿勢で対処していくことが大切です。持続可能な社会の創り手の育成、日本社会に根ざしたウェルビーイングの向上を目指し、明るい未来を切り拓いていけるような学校経営に邁進していきましょう。
　本会員をはじめ県民の皆様には、本年度も、福井県中学校長会の諸活動に対しまして、益々のご理解とご協力を賜りますようお願いいたします。